台湾の地で知る日本
こんにちは、ストーリーテラーの阿弖流為です。今日は台湾と日本の歴史を書きます。2週間ほど前、台湾を訪れました。私にとって人生で2度目の台湾です。
前回行ったのが、高雄。今回行ったのが台北。前回行った時にも感じたことだけれど、台湾には昭和の日本があります。昭和を感じさせる日本。
台北駅の周辺を歩いたり、夜市を歩いたりするだけでも、どことなく感じる”日本”
なぜ、台湾で日本を感じることになるのか。少し歴史を見ていきたいと思います。
歴史をさかのぼっていくと、台湾は1895~1945年まで日本の統治下にありました。今回台湾に行くにあたって、台湾と日本の関係性を理解するために、歴史を少し調べた結果、今まで知らなかった日本が見えてきました。
なんとなく、台湾も日本の領土の一部だった、ということだけ認識していたけれど、それ以上のことは知らなかった。
2011年3月11日の震災後、世界一、義援金を送ってくれた国。台湾。世界一の親日国とも呼ばれる。この背景には、日本の統治時代の影響がある。
日清戦争に勝利した日本は台湾を割譲され、統治することになる。当時、台湾は近代化していない、”文明的に未開の地”だった。そこに明治維新を経て近代化した日本が、最先端の技術と知識を持って、入って来た。
日本が統治した結果、台湾国内の識字率は向上し、インフラ整備も大きく進んだ。学校を建て教育を行い、鉄道を整備し、世界最大のダムを造り、農地を広げていった。
欧米列強の植民地政策とは全く異なる、日本の統治の仕方。土地の人たちを教育し、近代化の手助けをした。今でも台湾では「日本精神」という言葉が大事にされているという。
勤勉、勇気、誠実、責任感、清潔などの精神。こういったものが日本統治時代、日本人から台湾に伝わって、いまでも大切にされている。
台湾のために人生をかけた多くの日本人たち。今でも大切にされている方もたくさんいる。日本の中にいたのでは中々知ることのできない、台湾の中でみる日本。
日本の外に出て台湾に行ったからこそ出会えた、今まで知らなかった日本。新たな観点が入ることで、今までみえなかった新しい日本がみえてきた。戦後の日本が失ってしまったものも、台湾をみることで少しみえてくる。
失いかえている日本を取り戻すこと。非常に大切なこと。台湾を知ると日本がわかる。何度かに分けて、台湾のことを書きたいと思います。
では。