昭和天皇の行幸と日本の戦後復興
日本敗戦後、昭和天皇は全国に行幸(天皇が外出すること)に向かわれた。当時、日本が負けて、アメリカに占領されたことによる衝撃は、日本中を覆っていた。
食べるもの、住むところを失ったたくさんの日本国民たち。肉親を喪った者もたくさんいた。まさに国として絶望のどん底にあるような状況。
この状況を憂えた昭和天皇は、あることを思いつかれた。
それが、自ら行幸に行くこと。全国各地を訪ね歩くこと。
「私が行って、言葉をかけることで救われる人がいるかもしれない」
そんな想いを持って、昭和天皇は全国各地に自ら赴かれた。
今、当時の状況について書かれた本を1冊読んでいる。
日本が戦争に負けるまでは”神”として、崇められていたような存在、天皇。
日本各地で、大きな大きな歓声に迎えられることになる。
近畿、関東、東北、北陸等々、日本の津々浦々を訪問された。
天皇陛下が訪れたことによる、心理的な効果は絶大だった。たとえば、ある町の工場では、天皇陛下が訪れて声をかけられたことで、社員の出勤率や、生産性が大幅に向上した、というような話もある。
天皇陛下が、日本を旅してまわったことが、少なからず日本の未来に影響を与えていた。
「俺たちももう一度頑張ろう。日本の再建のために一所懸命働こう」
というような、気持ちを抱いた人がたくさんいた。
敗戦によって、日本はたくさんのものを失ったが、そこから果てしない努力を重ねて復興を遂げた。
その陰には、昭和天皇の力も、少なからず存在している。
日本のことが好きである自分でさえも、ほとんど知らなかった事実。
昭和天皇の在り方を通して感じる、日本の姿。
日本は天皇と共にある、不思議な国。
今回、1冊本を読んだだけだから、正直、天皇のことはよく知らない。
今後、日本というものを深く理解していくためにも、天皇についても調べていきたいと思っています。
また書きます。
では。